サンタナです。
以前、ビットコインと金(ゴールド)の相関関係について記事を書きました。
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しかし、以前の記事執筆時と異なり現在では、ビットコインと金(ゴールド)の相関関係は強い正の相関関係になっています。
では、以前と比べてビットコインと金(ゴールド)にどのような変化があったのか考えていきたいと思います。
ビットコインと金(ゴールド)の過去の相関関係
引用:TradingView
では、ビットコインと金(ゴールド)の相関が強くなってくる間に起こっていることを振り返ってみます。
一つの事象ですぐに相関関係が強くなったわけではなく、徐々に相関関係が強くなっている印象です。
引用:TradingView
コロナウイルスのパンデミック(2020年3月)
コロナウイルスのパンデミックによる経済不安から、ビットコイン金との価格は同時に上昇しました。(2020年3月)
コロナウイルスは世界の物流を止め、世界経済に大きな影響を与えました。
そんな世界中が不安に包まれる中、ビットコインと金は買われ、価格の相関関係は強くなりました。
インフレ対策による金利上昇(2021年後半)
日本を除く各国の中央銀行は、金融政策として利上げを実行してきました。
その中央銀行の利上げによる金利上昇と金利上昇からのインフレ懸念から、ビットコインと金の価格は再び同時に上昇しました。(2021年後半)
ウクライナ・ロシア紛争によるリスク回避(2022年上半期)
2022年2月、ロシアはウクライナに侵攻を開始しました。
金(ゴールド)を安全資産で、世界情勢が不安になると、買われる性質を持っています。
リスク回避モードの高まりから、ビットコインと金の価格は共に上昇しました。(2022年上半期)
また、今現在もウクライナ・ロシア紛争は続いている状況です。
イスラエル・ハマス紛争によるリスク回避(2023年10月)
イスラム組織ハマスは、2023年10月7日にイスラエルに対し、攻撃を開始し多数の市民を人質として連れ去りました。
この紛争は現在も続いており、多くの投資家は安全資産に資金を移している状況が続いています。
ビットコインと金(ゴールド)の相関関係の変化要因
ビットコインと金(ゴールド)の相関関係が強くなった要因として以下が要因として考えられます。
- 金利:金利が上昇すると、金とビットコインの価格は共に下落する傾向がある。
- インフレ:インフレ懸念が高まると、金とビットコインの価格は共に上昇する傾向がある。
- リスク回避モード:投資家がリスク回避モードになると、金とビットコインの価格は共に上昇する傾向がある。
安全資産としてのビットコイン
ビットコインと金(ゴールド)の相関関係が強くなったことを考えると、ビットコインは安全資産として投資家に考えられているということです。
ビットコインの非中央集権を実現したブロックチェーンによって、各国政府や世界情勢の影響を受けにくいという性質が安全資産としての暗号通貨として認識認識されはじめているという事でしょう。
ビットコインと金(ゴールド)の相関関係は常に変化する
しかし、注意しなければいけないことは、ビットコインと金(ゴールド)の相関関係は変化するということです。
過去の記事でも書きましたが、数か月前はビットコインと金(ゴールド)には相関関係はありませんでした。
長い期間を観察することで、相関関係に気づくこともあります。
現在の相関関係は参考情報として捉え、将来の相関関係を変化に注視しつつ、世界情勢の変化など暗号通貨市場に影響を与える、他の要因と総合して考える必要があります。
わたし達個人投資家は、金利、インフレ、リスク回避モード、規制などの要因を理解した上で、投資判断を行うことが重要です。
まとめ
現在のビットコインと金(ゴールド)は強い相関関係にあります。
その要因として
- コロナウイルスによるパンデミック
- インフレ対策による金利上昇
- ウクライナ・ロシア紛争
- イスラエル・ハマス紛争
現在、世界は大きな状況の変化から、各国は様々な対応や姿勢を求められています。
この大きな状況の変化の中で、ビットコインと金(ゴールド)は強い相関関係になっている状況です。
ビットコインと金(ゴールド)の相関関係は変化するものと頭において注視していきましょう。
では。
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